こんにちは、裸眼視力0.01の超強度近視&眼鏡店スタッフのアイです。
いきなりですが、質問です。
メガネを外したとき、レンズを下にして置いていませんか?
もし「うん、いつもそう置いてる」と思ったなら、この記事は今日いちばん役に立つかもしれません。その置き方、レンズのいちばん大事な部分に傷を入れています。
お店には毎日いろいろなメガネが持ち込まれます。傷だらけのレンズ、ぐにゃりと曲がったフレーム、片方だけ広がったテンプル……。そのほとんどが、じつは「置き方」と「置き場所」で防げたものなんです。
今日は、眼鏡店スタッフとして見てきた実例をまじえて、メガネの正しい置き方と収納についてお話しします。
お店で見てきた「メガネの壊れ方」あるある
まずは、実際によくある壊れ方から。心当たりのあるものはありますか?
かけたまま寝て、潰れた
いちばん多いパターンです。寝返りを打った瞬間に、フレームが顔と枕の間でぐにゃり。メガネをかけたまま寝るとどうなるかは別記事でも詳しく書いていますが、本当によく持ち込まれます。
ソファに置いて、知らずに座った
これも定番。ソファやベッドにポンと置いて、そのまま座ってしまう。ペッチャンコになって戻ってきます。
テーブルに置いて、小さなお子さんのおもちゃに
ダイニングテーブルにポンと置いておいたら、お子さんが手に取って遊んでしまい、ぐちゃぐちゃに。悪気がないぶん、防ぎようがあるとしたら「置き場所」しかありません。
帽子・ヘルメット・マスクに引っかけた
かけていたメガネを、帽子やヘルメットのふちに引っかける。マスクのゴムに絡む。これでテンプル(つる)の幅がビヨンと広がってしまう方が多いです。ゆるくなってずり落ちるようになったら、この可能性を疑ってください。
枕元に置いて、ベッドの隙間に落とした
壊れたわけではないのに、行方不明になるパターン。ベッドとマットレスの隙間、ベッドと壁の間。そして、そのまま気づかず……。
布団に絡まっているのに気づかず、上から踏んだ
これも定番です。布団の中に紛れたメガネは、見えません。そのまま乗ってしまうと、ひとたまりもありません。
【最多】酔っ払って壊した・なくした
そして、ダントツで多いのがこれです。
酔っ払って転んだ。
面白いのは、みなさん最初は言わないんです。あまりにもメガネがぐちゃぐちゃなので「どうされたんですか?」とお聞きすると、恥ずかしそうに「実は酔っ払って転んでしまって……」と教えてくださいます。
この場合、フレームだけでなくレンズにもがっつり傷が入っていることが多く、正直かなり厳しい状態です。
そしてもうひとつ多いのが、酔っ払ってなくす。
これは本当に多くて、その都度あたらしく買いに来てくださるので、お店としてはとてもありがたいお客様です。しかも、一度やる方は、二度三度やります。
だからでしょうか。こんな方がよくいらっしゃいます。
高いメガネを買ったのに、酔っ払ってなくしてしまった。だから今度は安いメガネにします。
安ければ、なくしたときのショックが小さくて済む——なるほどなあ、と思わされる、とても現実的な選択です。
ちなみに、経験上の話をひとつ。メガネは外でなくすと、ほとんど戻ってきません。
拾った方はどうしているんでしょうね。レンズを入れ替えて使う、なんてことはしないと思うので……他人の度数のまま、かけているんでしょうか。いつも不思議に思っています。
【本題】レンズを下にして置くのは、絶対にダメです

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。
外したメガネを、レンズを下にして机に置く。この置き方が習慣になっている方、とても多いです。
でも、これは絶対にやめてください。
なぜ、レンズの「いちばん大事なところ」に傷が入るのか
メガネのレンズは、外側の面が中央に向かってゆるやかにふくらんでいる形をしています。
つまり、レンズを下にして置くと、机に接するのはレンズのふちではなく、中心部分なんです。
そして、レンズの中心は何かというと——あなたがいつも見ている、いちばん大事な場所です。
この置き方が習慣になっている方のレンズを見せていただくと、中心部分が細かい傷だらけになっていることがよくあります。視界がなんとなく白っぽい、光がにじむ、といった不調の原因になります。
多くの方が、理由を知りません
不思議なのは、「なぜそこに傷がつくのか分かっていない方」がとても多いことです。
「レンズの真ん中だけ傷が多いんですよ」とお伝えして、理由をご説明すると、たいてい「あ、そうだったのか……」と反省されます。
裏を返せば、知ってさえいれば防げる傷なんです。だから今日、ここでお伝えしておきたいと思いました。
正しい置き方
外したメガネは、テンプル(つる)を閉じて、レンズを上に向けて置く。これが正解です。
ちょっとした違いですが、レンズの寿命がまったく変わってきます。
そして、少しの間ではなく長時間置いておくときは、家の中でもケースに入れてあげてください。 出しっぱなしにしておくと、思っている以上にホコリが積もります。ケースに入れておくだけで、驚くほどきれいなまま保てますよ。
【要注意】ナイロールフレームは、立てて置くのもダメ

もうひとつ、知っておいてほしいことがあります。
ナイロールフレーム(レンズの下側に枠がなく、上だけに枠があるタイプ)をお使いの方は、さらに注意が必要です。
このタイプは、レンズの下部がむき出しになっています。そのため、立てて置いたときにレンズのむき出し部分が机や台に当たると、レンズが欠ける原因になります。
「立てて置けば安心」と思っていると、思わぬところを傷めてしまうんです。
だから「枠がしっかりあるフレーム」は長持ちします
これは選び方の話にもつながるのですが——
長く大事に使いたいなら、枠がしっかりあるフレームのほうが実用的だと思っています。レンズが枠に守られているぶん、レンズへの負担が少ないからです。
フレーム選びで迷っている方は、似合うメガネの選び方もあわせてどうぞ。
じゃあ、どこに置けばいいの?

ここからは、わたし自身がやっている方法をご紹介します。
洗面所には「引き出し式のメガネケース」を置いています
わたしは、無印良品の「アクリルメガネ・小物ケース 4段」を洗面所に置いていて、お風呂のときや使っていないときは、必ずそこに入れるようにしています。
引き出し式にしている理由は2つあります。
- ホコリや水しぶきがかからないので、メガネがきれいなまま保てます。洗面所は水まわりなので、出しっぱなしだと意外と汚れます
- 置き場所が決まるので、探さなくて済みます
強度近視の人にとって「置き忘れ」は死活問題です
2つめの理由、これがわたしには本当に切実なんです。
裸眼0.01なので、メガネがないと、メガネを探せません。
コンタクトを入れているときは大丈夫なのですが、そうでないときにメガネをどこかに置いて忘れると、探すのに一苦労。ぼんやりした視界のまま、手探りで家中を歩き回ることになります。
だから「この場所に必ず入れる」と決めておくことが、想像以上に大事なんです。度が強い方は、ぜひ定位置を作ってください。
複数本お持ちの方は「縦型の収納ケース」
わたしは用途によってメガネを使い分けています。
- コンタクトの上からかける用
- 裸眼のとき用
- お出かけ用
これらは、何本かまとめて収納できる縦型のメガネ収納ケースに入れています。1本ずつバラバラに置いておくと、結局どこかへ行ってしまうので。
メガネスタンドについて
お店でもメガネスタンドを扱っていますし、粗品としてプレゼントすることもよくあります。うちで扱っているのは縦に差し込むタイプですが、トレー型などいろいろあるので、用途に合わせて使っている方も多いです。
わたし自身はケースと引き出し派なので使っていないのですが、枕元にメガネを置く習慣がある方は、スタンドがあったほうが断然安全だと思います。ベッドの隙間に落とすことも、踏むこともなくなりますから。
持ち歩きは、ケース一択です
かばんに入れるときは、必ずケースに入れてください。 ここは例外なしです。
裸のままかばんに放り込むと、鍵やペンでレンズに傷が入りますし、荷物の重みでフレームが曲がります。「ちょっとそこまでだから」が、いちばん危ないです。
ちなみに、わたしが洗面所で使っているのがこちらです。引き出し式なので、ホコリも水しぶきも防げます👇
まとめ
最後に、今日のポイントをまとめます。
- レンズを下にして置かない。机に当たるのはレンズの中心=いちばん大事なところ
- ナイロールフレームは立てて置くのもNG。むき出しのレンズ下部が欠ける原因に
- 外したらテンプルを閉じて、レンズを上に向けて置く
- 長時間置くときは、家の中でもケースに入れる(ホコリを防げて、きれいなまま保てます)
- 定位置を決める。とくに度が強い方は「探せない」ので死活問題
- 洗面所など水まわりには引き出し式のケースが便利(ホコリ・水しぶき対策)
- 持ち歩きはケース一択
- 枕元に置く習慣があるならスタンドを使うと安全
メガネは、毎日使う道具です。ちょっとした置き方の習慣を変えるだけで、レンズもフレームも驚くほど長持ちします。
そして何より、視界がクリアなまま保てます。今日からぜひ、レンズを上に向けて置いてみてくださいね。
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