メガネがずれる・鼻が痛い人へ|眼鏡店スタッフが教える「鼻パッド」のすべて【種類・調整・交換】

鼻パッドでかけ心地は変わります|種類・調整・交換のすべて

こんにちは、裸眼視力0.01の超強度近視&眼鏡店スタッフのアイです。

「メガネがずり落ちてくる」「鼻のところが痛い」「跡がくっきり残る」——お店で本当によくいただくお悩みです。

そして、そのほとんどの原因が、あの小さなパーツにあります。

鼻パッドです。

レンズやフレームのデザインに比べると、驚くほど地味な存在。でも、かけ心地に関しては、鼻パッドが占める割合はとても大きいんです。ここが合っているかどうかで、同じメガネでも別物になります。

今日は、この鼻パッドについて、種類から調整、交換のタイミングまで、まるごとお話しします。

鼻パッドには、こんなに種類があります

いろいろな種類の鼻パッド

ひとくちに鼻パッドといっても、実はいろいろな種類があります。

素材で分ける

  • シリコン製 … やわらかく、肌当たりがやさしい
  • 樹脂製(ハードパッド) … かたく、しっかり支える
  • メタル製 … 金属のパッド。高級なフレームに付いていることがあります

取り付け方で分ける

  • ネジ止めタイプ … 小さなネジで固定する
  • 抱き込み式 … 差し込んで留めるタイプ

大きさ・形で分ける

サイズは大・中・小・極小とそろっていて、薄いタイプ・大きいタイプなど形もさまざまです。

同じ「鼻パッド」という名前でも、これだけ選択肢があります。そしてどれを選ぶかで、かけ心地がまるで変わります。

いちばん大事なのは「動くか、動かないか」

固定式と可動式の違い

種類の話をしましたが、じつは一番大きな分かれ道はここです。

固定式(動かないタイプ)

セルフレーム(プラスチックの枠)などに多いのが、フレームと一体になった固定式です。パッドが枠から直接生えているような形で、まったく調整ができません。

つまり、そのままの幅、そのままの位置でしか、メガネが止まらないということ。

デザインはすっきりして見えるのですが、鼻の形が合わないと、どうにもできません。とくに鼻が低い方は、なかなか合わせにくいのが正直なところです。

可動式(クリングス付き)

一方、わたしがおすすめしたいのは、クリングスに鼻パッドが付いた可動式です。

クリングスとは、鼻パッドが付いている細い針金の部分のこと。この針金が、フレームの縁(リム)に刺さるようにして付いています。

この可動式なら、角度も高さも幅も調整できます。クリングスの針金そのものの角度も、専用の工具を使って調整していけます。

「メガネはお店で調整してもらうもの」と言われるのは、まさにこの部分があるからなんです。

【プロの仕事】鼻の高さに合わせて、パッドの角度を変えます

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

メガネの鼻パッドは、買ったときから多くの方に合うような、一般的な角度にセットされています。ですから、そのままでも快適にかけられる方もいらっしゃいます。

ただ、鼻の高さや角度は、人によって本当に違います。

鼻が高めの方、低めの方は、標準の角度のままだと当たり方が偏ってしまい、痛くなったり、跡がついたりすることがあります。そういう場合は、調整をしてもらったほうが断然かけ心地がよくなります。

具体的には、こんなふうに調整します。

  • 鼻が高い方 … 2つのパッドを立てぎみにして、幅を少し狭める
  • 鼻が低い方 … パッドを寝かせて、フラットな状態に近づける

こうして、パッドが「点」ではなく「面」でやさしく当たるようにしていきます。

「なんだか痛い」「ずり落ちる」と感じているなら、それはあなたの鼻のせいではありません。まだ、あなたの鼻に合わせる調整が済んでいないだけかもしれません。遠慮なくお店で相談してみてください。

メガネがずれてお困りの方は、メガネがずれる原因5つ、鼻の跡が気になる方はメガネの鼻あとを消す方法・予防法もあわせてどうぞ。

鼻パッドの交換サイン|こうなったら替えどきです

鼻パッドは消耗品です。次のようになったら、交換のタイミングです。

  • 黄ばんできた
  • かたくなってきた
  • 緑色のサビ(緑青/ろくしょう)が出てきた

とくに3つめ、緑色のサビはよくあります。金属部分が汗や皮脂に反応して出てくるもので、見た目にもあまり気持ちのいいものではありません。

こうなったら、お店に持って行って替えてもらってください。

交換は、いくらかかる?

わたしのお店では、サービスで無料でやっています。

ただし、有料のお店もあると思いますので、そのあたりはお近くのお店に確認してみてくださいね。

そして、無料のお店でも「有料の鼻パッド」を別に用意していることがあります。何が違うのかというと、

  • 素材のグレードが良い
  • 肌アレルギーが出にくい素材
  • 高さを3段階くらいに変えられる仕組みが付いているもの

こういった選択肢があります。標準のパッドで合わなかった方は、こちらを相談してみる価値があります。

価格の目安としては、鼻パッドはだいたい500円ほどが中心です。ただし、フレームのブランド専用の鼻パッドを取り寄せる場合は、1,000円ほどかかることもあります。デザインを大事にしたい方は、専用品を選ぶという考え方もありますね。

金属アレルギーが心配な方へ

「金属アレルギーなんですが、大丈夫でしょうか?」というご相談も、ときどきいただきます。

正直にお答えすると——鼻パッドで本当にアレルギーが出た方は、あまり見たことがありません。 たまにいらっしゃいますが、多くの方は問題なく使えています。

むしろ多いのは、アレルギーではなく「角度が合っていなくて押されているだけ」というケースです。合わないパッドに押され続けて、赤くなってしまう。これは調整で解決できることがほとんどです。

ただし、注意していただきたいのがメタル製の鼻パッドです。高級なフレームに付いていることがあるのですが、金属が直接肌に触れるので、金属アレルギーの方はかぶれる可能性があります。

心配な方は、アレルギーが出にくい素材の鼻パッドも500円ほどで販売されていますので、お店で相談してみてください。

「貼るタイプ」の鼻パッドは、アリ?ナシ?

市販されている、シールで貼るタイプの鼻パッド。500円ほどで手に入ります。これについても、正直にお話しします。

こんな方には、かなり効果があります

固定式のセルフレームで、ずり落ちてどうしようもない——そんな方に貼っていただくことがあります。

調整ができないフレームでも、貼るパッドで高さを足せば、位置が変わります。「今までかけ心地が悪くて仕方なかったメガネが、ちゃんとかけられるようになった」と喜ばれる方も、実際にいらっしゃいます。

調整できないフレームを愛用している方にとっては、心強い味方です。

正直なデメリットもあります

いいことばかりではありません。

  • 見た目は、正直あまり良くありません
  • 水洗いをすると、少しずつ剥がれてきます(ほとんどが両面テープで付いているため)
  • そのため、こまめに貼り替える必要があります

選ぶときのコツ

サイズはS・M・Lなどいろいろあります。貼る位置に合ったサイズを選ぶことが大切です。大きすぎても小さすぎても、うまく機能しません。

ちなみに、こういったシールタイプが手に入ります。5組(10個)入りなので、貼る位置を変えながら自分に合う場所を探せます👇

鼻パッド、自分で交換していい?

通販でも交換用の鼻パッドは売られています。「自分で替えられるなら安上がりかも」と思われるかもしれません。

でも——正直に言うと、あまりおすすめしません。 理由は2つあります。

理由1:かけ位置が変わってしまうから

鼻パッドを替えると、メガネのかけ位置が変わります。

とくに遠近両用レンズのように、「どの位置で見るか」がとても重要なレンズが入っている場合、かけ位置がずれると、見え方そのものが変わってしまいます。

せっかく合わせたレンズが台無しになってしまうので、パッドを替えたあとはかけ位置の調整までセットでしてもらうのが安心です。遠近両用については遠近両用レンズの本音もどうぞ。

理由2:レンズに傷をつけてしまうから

これは本当によくあります。

鼻パッドのネジは、とても小さいドライバーを使って外します。この作業中に手元が滑って、ドライバーでレンズに傷をつけてしまう方が、けっこういらっしゃるんです。

パッド代を節約したつもりが、レンズ交換になってしまっては元も子もありません。ここはプロに任せていただくのが安心です。

もちろん、「お店が遠すぎて行けない」など、それぞれのご事情もあると思います。最終的にはご自身の判断になりますが、リスクは知っておいていただけたらと思います。

まとめ|鼻パッドを丁寧に合わせてくれるお店を

鼻パッドについて、まとめます。

  • 鼻パッドには素材・取り付け方・サイズにたくさんの種類がある
  • 調整できる「可動式(クリングス付き)」がおすすめ。固定式は幅も位置も決め打ちになる
  • 鼻パッドは最初は一般的な角度。鼻が高い方・低い方は、寝かせる/起こす調整をしてもらうとかけ心地が変わる
  • 黄ばみ・硬化・緑色のサビが出たら交換のサイン。無料でやってくれるお店も多い
  • アレルギーより、角度が合わず押されているだけのケースのほうが多い
  • 貼るタイプは、調整できないフレームの救世主。ただし見た目と剥がれやすさは承知の上で
  • 自分での交換はおすすめしません(かけ位置とレンズ傷のリスク)

最後にお伝えしたいこと。

鼻パッドは、かけ心地を大きく左右する、とても重要なパーツです。 それなのに、フレームやレンズほど注目されません。

だからこそ、鼻パッドまできちんと合わせてくれる眼鏡店を選んでほしいと思っています。「なんだか痛いな」「ずり落ちるな」と感じたら、それは我慢するものではありません。遠慮なく、お店で相談してみてくださいね。

お店選びに迷ったら、JINS・Zoff・眼鏡市場どこがいい?もどうぞ。


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