レンズのコーティング、実は違いがあるって知ってた?メガネ店スタッフが教える本音

メガネのレンズって、実はただのプラスチック板じゃないんです。表面にはさまざまな「コーティング」が施されていて、それが見え方や使いやすさに大きく影響しています。

コーティングの主な役割はこの5つ。傷からレンズを守る・静電気による埃の付着を防ぐ・紫外線をカットする・水や油をはじく、反射を防止する。これらが組み合わさって、快適なメガネライフを支えてくれているんですよね。

ちなみに紫外線カットはレンズ素材に吸収させる仕組みのものが主流なので、厳密には「コーティング」とは呼ばないこともあるんです。でも大切な機能のひとつです。

コーティングの種類と、安いレンズとの違い

ベースの4種類

コーティング 役割
傷防止コート レンズ表面の細かい傷を防ぐ
帯電防止コート 静電気を抑え、埃がつきにくくする
紫外線カット UVをカット
撥水コート 水や油をはじき、汚れを落としやすくする

安いレンズで省かれがちなもの

安いレンズでは、傷防止コートや帯電防止コートが省かれていることがあるんです。「なんかすぐ傷つく」「埃がすぐ付く」と感じたことがある方は、もしかしたらコーティングが省かれていたのかもしれません。

メガネ専門店ならUVカットはスタンダードでついていることが多いですが、量販店などでは確認が必要です。

高いレンズは「コーティング」だけじゃない

高いレンズは、コーティングが充実しているだけじゃないんです。レンズの設計自体が違うんですよね。

  • 球面レンズ:もっともシンプルな設計
  • 外面非球面レンズ:外側のカーブを工夫し、歪みを軽減
  • 内面非球面レンズ:さらに歪みが少ない
  • 両面非球面レンズ:両面で歪みを最小化
  • オーダーメイドレンズ:フレームの形状に合わせて設計。歪みを最大限に抑えた最上位

一般的に、球面 → 外面非球面 → 内面非球面 → 両面非球面 → オーダーメイドの順で値段が上がっていきます。見た目は同じでも、高いレンズほど「見え方の快適さ」が違うんです。「価格=歪みの少なさ・設計の質」なんですよね。特に度数の強い方ほど違いを感じやすいです。

コーティングの劣化サインとNG行動

替え時はこんなとき

コーティングの寿命は個人差がとても大きいです。使い方やお手入れ次第でかなり変わります。

洗っても汚れが取れず、見え方に支障が出てきたら交換のサインです。

よく「傷を研磨して取ってほしい」とご相談いただくのですが……残念ながらそれはできないんです。レンズは交換でしか綺麗になりません。

乾拭きあるある4コマ漫画:シャツで拭いて傷が増え、店員に研磨は無理と言われる

コーティングを傷める意外なNG行動

  • 🍳 料理中の油はね:高温の油がコーティングにダメージを与えます
  • ♨️ 温泉・サウナ:高温多湿はコーティングの大敵
  • 🚗 車内放置:夏の車内は高温になりレンズが変形・コーティング剥がれの原因に
  • コーティング剥がれのレンズにくもり止めを塗る:余計に状態が悪くなってしまいます
夏の車内はNG!60℃以上になってコーティングが剥がれる可能性

くもり止めの取扱説明書にも、コーティングが剥がれているレンズに使う場合について注意換気の記載があります。

正しいお手入れ方法

① まず水洗い
乾拭きはNG!先に水でゴミを洗い流します。

② ティッシュで優しく水分だけ取る
ゴシゴシこするのはNG。優しく押さえるように。

③ メガネ拭きで仕上げる
清潔なメガネ拭きで、最後に丁寧に拭き上げます。

正しいお手入れ3ステップ:①水で洗う②ティッシュでそっとポンポン③メガネ拭きで仕上げる

洗剤を使いたい場合は中性洗剤か専用クリーナーを。石鹸はコーティングを傷めるのでNGです。

まとめ:コーティングはレンズの「縁の下の力持ち」

普段あまり意識しないコーティングですが、実は快適な見え方を支える大切な存在なんです。安いレンズと高いレンズの差は「コーティングの有無+設計の違い」。そして、どんな高品質なコーティングも、正しいお手入れをしてこそ長持ちします。

メガネを買う際には「どんなコーティングがついているか」もぜひスタッフに聞いてみてくださいね!

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