こんにちは、裸眼視力0.01の超強度近視&眼鏡店スタッフのアイです。
お店でとてもよく聞かれる質問があります。
「このメガネ、レンズだけ替えられますか?」
結論からお伝えすると、多くの場合、レンズだけの交換はできます。 ただし、フレームの状態やお店の方針によっては、お断りされることもあります。
この記事では、眼鏡店スタッフとして毎日のように受けているこの相談について、
- レンズだけ交換したい人が増えている理由
- 断られるフレームの特徴
- 費用と、仕上がりまでの日数
- 「交換より買い替え」をすすめるケース
を、お店側の本音もまじえてお話しします。
「レンズだけ替えたい」という方、本当に多いです
レンズだけ交換したいという相談は、本当によくいただきます。理由は人それぞれです。
ネットで買ったフレームに、レンズを入れたい
ここ数年でいちばん増えたのがこれです。
インターネットでフレームだけを気軽に買えるようになってから、「ネットで買ったメガネなんですが、レンズだけ入れてもらえますか?」という問い合わせがぐっと増えました。
買ったお店が、近くになくなってしまった
「よそのお店で買ったメガネだけど、そのお店が近くになくなってしまって……」というご相談もよくあります。引っ越しや閉店などで、買ったお店に行けなくなるケースですね。
フレームは気に入っているけれど、レンズがダメになった
- 度数が合わなくなってきた
- レンズに傷が増えて、見えにくくなった
- コーティングがはがれてきた
フレームはお気に入りだから、そのまま使いたい。 この気持ち、とてもよく分かります。
レンズの傷みや交換のタイミングについては、メガネの寿命は何年?レンズ・フレームの買い替えサインで詳しく書いていますので、あわせて読んでみてください。
レンズだけの交換を断られるのは、こんなフレーム

「レンズだけ交換できますか?」の答えは、フレーム次第です。お店としてお受けできないことがあるのは、主に次のようなケースです。
① 特殊な形のフレーム
たとえば、ふちなしフレーム(レンズに穴をあけて、ネジで直接留めるタイプ)の中には、ネジや留め具の形が特殊なものがあります。こうしたフレームは、お店によっては加工ができません。
② 古くなったフレーム
これがいちばん多い理由です。
フレームは、長く使っているうちに素材が劣化していきます。そこへ新しいレンズをはめ込もうとすると、力がかかった瞬間にフレームが割れたり、折れたりすることがあるんです。
特にプラスチック系のフレームは、年数がたつと硬く、もろくなります。「加工中に壊れる危険がある」と判断したときは、お断りすることがあります。
③ 手に入りにくいフレーム
万が一、加工中に壊してしまったとき、同じフレームを用意できないものは、お店として保証ができません。 そのため、入手が難しいフレームはお受けできないことがあります。
④ そもそも「よそで買ったフレームは受けない」お店もある
お店によっては、他店やネットで買ったフレームへのレンズ入れ自体をお受けしていないところもあるようです。
ちなみに、わたしのお店では、ネットで買ったフレームだからという理由でお断りすることはありません。ただ、上の①〜③に当てはまる場合はお断りすることがあります。
お店によって対応がかなり違うので、まずは電話などで問い合わせてみるのがおすすめです。
レンズだけ交換すると、費用はいくら?
基本的には、レンズの代金だけで交換できます。
ただし、お店によっては「加工料金」を別にいただくところもあります。持ち込んだフレームにレンズを合わせて削る作業代ですね。
加工料金は、
- そもそもかかるのか、かからないのか
- かかる場合、いくらなのか
がお店によってまったく違います。 「レンズ代だけと思っていたら、加工料金もかかった」ということにならないよう、事前に確認しておくと安心です。
レンズ代そのものは、選ぶレンズの種類(薄さ・コーティング・遠近両用かどうかなど)によって大きく変わります。コーティングの違いについては、レンズのコーティング、実は違いがあるって知ってた?にまとめています。
仕上がりまで、何日かかる?
これはレンズの種類によって変わります。
お店に在庫があるレンズなら、早い
一般的な度数で、お店に在庫があるレンズなら、仕上がりは早いです。当日にお渡しできることもあります。
オーダーメイドのレンズは、1週間〜10日ほど
- 遠近両用レンズ
- 度数が強いレンズ
- 特殊な加工が必要なレンズ
こうしたオーダーメイドのレンズは、メーカーから取り寄せるため、1週間〜10日ほどかかることがあります。
遠近両用について詳しく知りたい方は、遠近両用レンズの本音もどうぞ。
預けている間、メガネがない問題
ここが、レンズ交換のいちばんの悩みどころです。
レンズだけ交換するということは、そのメガネをお店に預けるということ。つまり、仕上がるまで、そのメガネはかけられません。
強度近視の人は、たいてい予備のメガネを持っています
わたしのような強度近視の人にとって、メガネがない1週間は本当に困ります。何も見えませんから。
なので、強度近視の方はだいたい予備のメガネをひとつ持っている方が多いです。予備があるかどうかで、レンズ交換のしやすさはまったく変わります。
「レンズが届いてから預ける」方法もあります

予備がない方におすすめなのが、この方法です。
- まず、レンズの注文だけしておく
- レンズがお店に届いたら、メガネを持っていく
- 加工する時間だけ預けて、仕上げてもらう
こうすれば、メガネがない時間を短くできます。このやり方に対応しているお店もあるので、預ける期間が心配な方は、注文のときに聞いてみてください。
「レンズ交換より、買い替え」をすすめるとき

フレームを大事にしたい気持ちは分かるのですが、お店としては正直、買い替えをおすすめしたいケースもあります。
年数がたったフレーム
長く使ったフレームに新しいレンズを入れても、先にフレームのほうが割れてしまうことがあります。
そうなると、レンズはまだ新しいのに、使えなくなってしまうんです。せっかくレンズ代をかけたのに、これはもったいないですよね。
古すぎるフレーム
加工中に壊れる危険が高いので、お店としてはあまりお受けしたくない、というのが正直なところです。
「今のレンズを、別のフレームに入れたい」はおすすめしません
逆のご相談もあります。
「レンズはまだ使えるから、新しいフレームに移したい」
気持ちはとても分かるのですが、これはなかなか厳しいです。
- 新しいフレームの形に合わせてレンズを削ると、削ったぶんだけ、見る中心(焦点)の位置がずれてしまう
- もともと小さいレンズだと、入るフレームがほとんど見つからない
見え方に関わることなので、本当におすすめしません。 フレームを替えるなら、レンズも新しくするのがいちばんです。
【お店の本音】思い出のフレームは、正直お受けしたくない
最後に、印象に残っているお話をひとつ。
ときどき、とても古いフレームを持ってこられて、「どうしてもこれにレンズを入れてほしい」とお願いされることがあります。
お話を聞くと、親しい方の形見だったり、思い出のあるメガネだったりするんです。
お気持ちは本当によく分かります。でも、古いフレームは加工中に壊れる危険があります。そして、もし壊れてしまっても、お店としては保証ができません。
何より、大切な思い出のメガネを、自分の手で壊してしまうかもしれないと思うと、こちらも心がすごく痛みます。
だからこそ、正直に言うと、本当はお受けしたくないんです。
もし思い出のフレームをお持ちなら、無理にレンズを入れて使うよりも、そのまま大切に保管しておくという選択肢も考えてみてください。
まとめ
- レンズだけの交換は、多くの場合できます
- ただし、特殊なフレーム・古いフレーム・手に入りにくいフレームは断られることがある
- よそで買ったフレーム自体を受けないお店もあるので、まずは問い合わせを
- 費用はレンズ代のみが基本。ただし加工料金がかかるお店もある
- 在庫のあるレンズなら早ければ当日、オーダーレンズは1週間〜10日ほど
- 預けている間はメガネがないので、予備のメガネか「レンズが届いてから預ける」方法を
- 古いフレームは、レンズより先にフレームが割れることも。買い替えも検討を
- 今のレンズを別のフレームに移すのは、おすすめしません
お気に入りのフレームを長く使えるのは、とても素敵なことです。ただ、フレームにも寿命があります。
「このフレーム、レンズ交換して大丈夫かな?」と迷ったら、まずはお近くの眼鏡店に持って行って、状態を見てもらってくださいね。
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