私のメガネ選びの基準、それはただひとつ。「かけ心地」です。デザイン?まあ悪くなければ。値段?気にしなくもないけど二の次。とにかくかけ心地。顔に乗せた瞬間に「あ、これだ」と思えるかどうか。それだけです。
そんな私が出会ったのが、福井県鯖江市が生んだブランド「ラインアート」です。
鯖江といえば、日本が世界に誇るメガネの聖地。国内生産シェア約96%というバケモノみたいな数字を叩き出している場所です。そこには腕利きの職人さんたちがいて、一本一本のフレームに魂を込めています。大げさじゃなくて、本当にそうなんです。
その鯖江の老舗メーカー「シャルマン」が開発したのが「エクセレントチタン」。このチタン素材がすごい。とにかく軽くて、しなやかで、強い。金属なのにまるでやわらかい羽根をかけているような感覚。「チタンってこんなに進化してたの?」と思わず声に出してしまいました。
そのエクセレントチタンを使ったブランドが「ラインアート」です。初めてかけた瞬間、正直ちょっと笑ってしまいました。「え、軽すぎない?かけてる?これかけてる?」ってなるんです。鼻への圧力がほぼゼロ。耳の後ろも痛くない。長時間かけていても疲れない。これが日本の職人技か、と震えました。
で、問題はここからです。ラインアートを使い始めてから、他のメガネがかけられなくなりました。正確には「かけられる」んですよ。でも無理なんです。「あ、重い」「あ、耳痛い」「あ、鼻に跡つく」ってなる。基準が狂ってしまった。完全にラインアートに壊されました(褒め言葉)。
メガネ好きの皆さんにお伝えしたいことがあります。ラインアートは「一度試したら終わり」のブランドです。覚悟して試してください。でも、もし試したなら——ようこそ、沼へ。
